結論から言いますと、ウィルス対策ソフトは不要です。
それはなぜかと言うと、Chromebookには、標準で以下のセキュリティ対策が施されているからです。
OS自動更新
Chromebookは、OSの更新が自動で行われます。新しいアップデートが配布されると、自動にダウンロードし、再起動した際には新しいバージョンがインストールされています。
本当に自動でアップデートされているか心配だという方は、Chromebookの[設定]を開いて、左側の一番下にある[ChromeOSについて]を押します。
すると現在のChromeOSのバージョンが表示されるので、[アップデートを確認]を押して、最新バージョンであることを確認してみてください。
ChromeOSのアップデートは、1ヶ月半に一度のメジャーアップデートと、都度のセキュリティパッチからなっています。これらの頻繁なアップデートを、すべてバックグラウンド上で行うので、ユーザが操作不要で、忘れることなく最新の状態を保つことが出来るんです。
ChromeOSの設定画面は、Windowsと比べてシンプルになっていて、いろんなところをクリックしないでもたどり着けるのが分かりやすいですよね。
データの暗号化
Chromebookは、セキュリティチップ(TPM)を標準で搭載しています。セキュリティチップ(PTM)とは、端末内で扱うデータを暗号化するための専用チップで、暗号化したデータと、その暗号に必要な鍵を別の場所に保管しておくというものです。
例えば、PCからデータが抜き取られてしまっても、データが暗号化されているので、その暗号化したセキュリティチップを搭載しているパソコンでなければ、情報を開くことが出来ません。
また、Chromebookは、基本的にローカルの記憶領域にデータを持ちません。大切な画像や文書データはすべてクラウド上のGoogleドライブに保存されるため、万が一、PCごと紛失してしまっても、データを抜き取られるリスクが下がります。
サンドボックス
Chromebookで動作するブラウザ「Chrome」やアプリケーションは、サンドボックスと呼ばれる環境で動作しています。
サンドボックスは、セキュリティ対策の一種です。語源は、こどもが遊ぶ「砂場」で、Webページやアプリケーションを自由に動作させられる「砂場」を用意して、悪意のあるウィルスに攻撃されても、被害を受けない仮想環境を構築します。
仮にウィルスに感染したページに誘導され、何かしら感染してしまったとしても、サンドボックスによって閉じ込められるため、そのWebページやアプリを終了することで、他の環境に影響することを防ぐことが出来ます。
このような仮想環境を構築する仕組みで、サンドボックスは、システムを不正なプログロムから守ってくれています。